国内でも海外でもメーカーとの取引は常に交渉があります。
交渉事というと、勝気で強引にこちらの要求を押し通すみたいなイメージが強いですが、それでは押し切られた方は、どうしてもやられた感が残ってしまいます。
やはり理想の結果はWIN-WINであることを追求したいものです。
その為に、こっちの要求を通す為にまず相手のメリットになることはなんなのかをじっくり考えます。
この相手の立場になって考えてみる、ということは世の中の様々な局面で有効であると考えます。
もし自分がメーカーであったとしたら、卸先に何を望むのかを書いてみました。
■ウチの商品を世の中に広めてくれるのは嬉しい
■しかも海外からのオファーならとても嬉しい
■オンライン販売で値下げによるブランド価値の既存は不安
■一見さんではなくなるべく長いつきあいの取引相手になって欲しい
■1商品だけでなく、たくさんの種類を満遍なく買って欲しい
■オンラインだけではなく、実店舗でも売ってくれたら嬉しい
■一度にたくさん買って欲しい
■ただAmazonで売るのではなく、販促を頑張ってやって欲しい
こんな感じでしょうか。
これを踏まえた上で、これらの事の考慮して条件としていきながら、交渉をしていくとよいでしょう。
この中でも簡単にできるのが、ロットを積む、ということですね。単純にたくさん買うから安くしてよ。というもの。これはみんながやるのでこの辺りは当たり前とします。
それ以外で、みんながやらないことを意識していきましょう。
例えば売れ筋商品だけでなく、そんなに売れない商品も買ってあげるというのは喜ばれる一つの交渉条件です。
小売りにとってもメーカーにとっても在庫が残ることは最も避けたいことです。でもそれをあえてやってあげるというのはやはり好印象です。
あるいは値落ちしてしまって、利益が薄利になってしまい、みんなが仕入れしない時に仕入れしてあげるというのも、メーカーにとっては嬉しいです。他の取引先と比べて目立つこともできるでしょう。
こんな感じで、交渉事は相手の気持ちになって考えてみて、どういうことをやってあげたら相手が喜ぶのか、を考えてそれを条件に提示していくと、過度な期待は禁物ですが、こちらの要求も受け入れてくれる可能性が高まります。
交渉は腹の探り合い的なところがありますが、決して敵対してはいけません。
俺たちは仲間だよね、お互いの要求を照らし合わせながら、どんな感じにしたら、お互いに幸せになれるかを一緒に考えていきませんか?的な感じでやると良いです。
ご参考になれば幸いです。
何をしたら相手に喜ばれるか

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