中国OEM商品リリースへの道のり

Amazon物販

最近何やってたの?

かなり久しぶりのポストになってしまいました。ご無沙汰しております、TZAです。安否確認となりますが(笑)、元気にECをやっております。去年の8月から書いてないので実に半年強ぶりくらいになってしまいました。その間何をやっていたのかというと、初めての自社ブランドOEM商品の準備仕込み~リリースをずっとやっていました。小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型>に自社ブランドの経費を充てながら進めていたので、なかなか大変でした。。 小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型>については、また改めてポストしたいと思います(これもこれで実績報告が大変だった。。)。

で、せっかくなので自社ブランドのOEM商品リリースまでの取り組みの仕方を一連の流れにして書きます。これから自社ブランドOEMを考えている方のお役に立てればと思います。

①Amazon,楽天ランキング見ながら商品を決める

まずは自分が売りたい商品を決めます。選定する基準としては、

  • ここ1年は安定的に売れているもの(ランキングに入っているもの)→売れない在庫を抱えるほどシンドイことはないです。最悪、安くすれば捌けるほどニーズがあるものにしましょう。
  • 自分が興味のあるもの →例えばいくら売れていたとしても、男性が女性の下着を扱うのはちょっと抵抗ありますよね^^;。なのでなるべく自分の強みを発揮できるものが良いです。
  • 売れ過ぎてないもの → 持っている資金が100万円なのに、月間楽天ランキング5位の商材を扱うのは、ちょっと厳しいですね。在庫切れしても資金が足りなくて仕入れられない懸念があります。月間であれば、300位くらいの商材を探してみるのが良いです。

② 世の中のニーズボリュームをしっかりと調べる

Googleトレンド や キーワードプランナー、kouho.jp aramakijake.jp などの キーワード検索サイトなどで月間検索数やボリュームを調べる → そのワードを検索する人が多ければ売残りのリスクは低いと考えられる為です。

③仕入れて売ってみて利益が出るのかを調べる

→ 商材が決まったら、アリババ 1688.com やglobalsources などで、自分が取り扱いたい商品を探します。大体いくらなのか載っているので、Amazon、楽天で売った場合、利益が取れるのかを計算します。認知されていないブランドの商品を売るので、必ず広告費を10~20%は載せて考えます。なので原価は3割くらいを目指した方が良いです。

④ 競合のレベルをチェックして、どう差別化できるかを考える。

→ 後発である以上、競合の既発商品よりもどうやって優位性が出せるもの(こと)があるかを考えます。例えば、競合が中華セラーばかりであったら、サポートが雑であることが想定されるので、「日本人がサポートします」とか。競合は、持ち運びできる袋が付いてないけど、ウチは添付しているとか、ですね。

➄工場からサンプルを取り寄せる

→ Wechatを使って中国の営業担当者と、デザインの変更や、機能を付加出来るかどうかなどをやり取りします。代行会社を挟む場合は、代行さんに入ってもらう感じです。僕は工場と直接やり取りしたので、これ結構時間かかりました。頼んだ事が出来てなかったり、ミスがあったりで…三ヶ月くらいかかったかな。。

⑥商標申請&JANコード取得&意匠権のチェック

特許庁に出願して商標の許可が下りるのは半年くらいかかります。出願中でもAmazonブランド登録は出来ますが、何かしらの細かなトラブルが起こったりするので早め早めが吉です。JANコードも同じくです。それと結構大事なことですが、j-platPatで意匠権があるかどうかも確認した方が良いです。ガジェット系に多いですが、中国の工場は日本のメーカーのデザインを模倣してサンプルを出しているものがあります。どこかで見たことあるな、と思うモノとかは、意匠権が存続しているかとどうかもしっかり調べておきましょう。

➆工場に着手金30%を送金

→ やると決めたら本発注で着手金としてまずは30%支払います。全部生産が終わって中国から発送するときに残りの70%を払います。送金は法人であれば住信SBI が手数料最安。個人事業主ならwise が手数料休めで良いです。

⑧ランディングページ作成

→ 工場で生産完了まで一ヶ月〜一ヶ月半くらいかかるので、その間にLPを作ります。下書きラフをある程度作って外注さんに依頼します。下書きラフは無料で使える adobe XD がデザイナーさんに好まれますが、僕はgoogleプレゼンテーションで作って渡しました。

➈商品完成〜船便〜日本の倉庫へ搬入

僕の場合はロット発注1000個からしか発注出来なかったので、FBA直送は無理でした。なので、wareX を使って受け入れ倉庫と契約しました。もちろん保管料はFBAよりも全然安いです。

➉FBA搬入〜Amazonスポンサープロダクト広告準備

→ 倉庫からFBAやRSLに搬入します。販売開始と同時に広告開始出来るように準備。スポンサープロダクトは最初はわかりずらくて結構大変なので、ここも勉強する時間を割と取るようにした方がイイです。オートターゲティングでやると、みるみるうちにお金が溶けていきます。。なので、マニュアルターゲティングを事前にしっかりと勉強して臨んだ方が良いです。

⑪最初の戦略は値引きキャンペーンしかない

世の中に認知されていないモノを売るんですから、今の今まで売り続けている競合達との差別化があったとしても、顧客心理としてはまだ本当に良いかどうか分からず買う理由がないです。となると、最初は値段を安くして、売りまくるしかありません。 ただ注意点として最近のAmazonのアルゴリズムの傾向として、通常の価格よりも25%以上値引きして販売すると、カート落ち するという情報もあります。カート落ちというのは、顧客から見たAmazonの販売ページに「カートに入れる」ボタンが無くなり、どこから買っていいのかわからなくなる状態のことです。

⑫良いレビューを集めること

値引きキャンペーンをやってまずは数を売ることで、レビューを入れてくれる可能性は高まります。値段を安くする理由はここにもあります。中国OEM商品の初回ロットは高い確率で初期不良があります。もし初期不良に当たった顧客がいたとしても、かなり安く売っていれば「ま、安いから仕方ないな、レビューめんどくさいわ」となる可能性もあるのです。またなかなかレビューが付かない場合もあります。そういう場合は、Amazonのサービス VINEを利用してみるのもありです。

まとめ:中国OEM商品リリースをしてみて

ということで、ザックリと中国OEM商品リリースへの道のりを書きました。結構時間がかかったり、お金も労力もまあまあ消耗しましたが、やってみて良かったと思っています。やはり自分でブランドを考えて工場とやり取りして時間をかけて作った自社商品はやはり可愛いものです。ブランドを起動に乗せるのは、年単位で時間がかかりますし、最初は先行投資がかさんで大変ではありますが、クオリティの高いランディングページを作ったり、顧客が目を引くキャッチコピーとは何なのかを考えたり、広告を打った時のROASやACOSを出して分析したりすることは、これぞECと思うからです。転売やメーカー仕入れは売る力をさほど必要としないので、EC初心者の方にはおススメですが、慣れてきたり飽き足らなくなってきたら、自社ブランドを育てるべく動きを取り入れてみた方が良いです。
起動に乗せるには時間がかかりますが、売れてきたら利益率は高いですし、ものづくりの面白さもあります。そして何よりメーカーとしての理念ポリシーや社会的存在価値などをしっかりと見出すことができます。これはただ数字のみを追う転売やメーカー仕入れにはないことです。僕自身、まだまだ自社ブランドをスタートして間もないですが、今までのメーカー仕入れも継続して利益を確保しつつ、ロングスパンで自社ブランドを確立していこうと思っています。

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