メーカーにとって商品は子供であるということ

Amazon物販

出品者数が少なくて、とても売れている商品を発見

去年の春先くらい、国内のメーカーのリサーチをガンガンにやっている時に、ある時AmazonでFBA出品者が2人しかいなくて、ランキング1000位台くらいのかなり回転している商品をみつけました。ジャンルは工具でした。工具は法人や業務用などで使われてリピートになる確率が高く利益が安定するので結構狙い目です。とういうことで、メーカーをぐぐって早速アタックを開始しました。

webサイトを見るとそこには…

ググるとすぐに出てきました。サイトをみてみたら…え、これ、20年くらい前に作ってそのままなんじゃ…。今時、こんなwebサイトある?と。 改行とフォントのサイズ,色を指定する初歩的なHTMLタグしか使ってないんじゃないの? と思ってしまうくらいのなんとも “いなたい” webサイトでした。しかも文字が所狭しといっぱい。う~む、大丈夫かな~と。

小さいメーカーで工具だと、社長さんが一人で作っていて、気難しい研究者系、あるいは職人気質で頑固系のどちらかかなぁと、この時点で予想していました。

電話でアタックするも常に不在…

まあとはいえ、とりあえず電話してみないとわからん、ということで、早速電話してみました。すると、軽やかな女性の声が。一瞬ホッとしました。取引の依頼を伝えると、「代表者が現在、研究中なのでお答えできません」とのこと。なるほどな、やっぱり研究者系。おそらく電話に出たのは奥さんでしょう。家族経営的なやつかな。「では、また改めます」ということで出直しました。その後、何回も電話をかけてみるも、奥さんであろう女性事務の人が出て、「研究中で不在」の一点張り…うーむ、これはやっかいかも…。

ようやく電話に出てくれたものの…

5日間で7回電話したと思います。もうやめとこうかなぁと思っていて、次で最後にしようとかけてみると、女性の事務の方が「少々お待ちください」と、ついに代表者の方が!

開口一番「はい、さすがに何回も電話をかけてもらっているから、出ました」と淡々とした話しぶり。続いて「あなた何、ウチの商品、ネットで売りたいの?」なるほど、こういう感じかぁと思いながらも「はい、是非売り上げに貢献できると思っています」と僕。それからマシンガンにように繰り出される商品に関する専門的な話の応酬…。こちらとしては「はあ、そうですよねぇ…。」としか言えずで、キツイなぁと。

社長から最後に出た言葉:ウチのカワイイ子供達をカンタンには売らせない

取引の依頼交渉をする為に電話したのに、延々と専門的な知識の話とネット小売業者に対する偏見…。説教を聞いているような感覚で30分経過。。これでは埒が明かないと思い、言葉の切れ目を狙ってすかさず伝えました。「それで御社の商品を取り扱いさせて頂けるのでしょうか?」 すると代表は、「ウチのカワイイ子供達をカンタンには売らせない」と…。

なんでしょうかね、Amazon、ネット販売に関してとてもイヤなイメージがあったのかもしれません。あるいは、専門的な知識を持っていないヤツには卸さないということだったかもしれませんね。

まとめ メーカーにとって自分の商品は子供である

今、思い返しても結構大変でした。丸っと45分くらい電話で交渉したのですが、かなり疲弊しました。。もう少し下手に出て、持ち上げるような態度を終始取っていればいけたかもという感覚はありました。結果として交渉まとまらずで、こちらが諦めた形になってしまったのですが、まあ仕方ないなと。

一つ分かって良かったのは、[メーカーにとって自分の商品は子供である]ということですね。これは取引依頼を交渉する上で、非常に大切なことだと思います。この工具メーカーの社長さんは、少しイレギュラーなケースかと思いますが、どこのメーカーにとっても自社の商品は、大切な子供であることは間違いないです。代理店として取り扱う際にも大切にしてあげなければなりませんね。

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