Amazon輸入転売では、個人事業主と法人ではどちらがよいのか

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昨日、マネーフォワードの話を少し書かせて頂いたので、それに関連して今日はAmazon輸入転売において、個人事業主と法人ではどちらが良いのか、ということに関して書いていきたいと思います。


まず結論からいうと、安定的に営業利益ベースで年間700万円以上出ているのであれば法人、それ以下であれば個人でいいのでは、というのが僕の見解です。


以下、メリット、デメリットを書いてみました。


[個人事業主のメリット、法人のデメリット]
■個人なら利益があまり出なかった時に、それに準じた税金を払えばよい
■楽天出店の場合、作りたての法人は審査に通らないことが多い
■株式会社の場合、役員報酬は一度決めたら変えられない
■赤字でも均等割りの法人住民税70,000円の支払い義務がある
■法人なら会計会計処理や事務が煩雑になる


[個人事業主のデメリット、法人のメリット]
■社会的な信頼は法人の方がある(法人じゃないと取引しない企業がある)
■法人なら利益が増えてくると節税対策がしやすい
■法人なら社会保険に加入できる


上記の内、最も私が懸念点として考えるのが、上段三番目の “■株式会社の場合、役員報酬は一度決めたら変えられない” です。


株式会社の場合、役員報酬を期の始めに設定します。例えば、社長の役員報酬は700万と設定します。しかし実際の事業の利益が700万もいかない状態で期を終えた場合でも、社長個人の健康保険料や住民税は700万円分の課税がなされます。


これが個人事業主の場合であれば、確定申告の決算時に利益が出た分の税金を払えばよいだけなので、後からでもコントロールし易いという訳です。なので、最初によっしゃやるぞ!と意気込んで役員報酬を高めに設定したとしても、結果終わってみたらそんなに儲からなかったという場合、結構な痛手を負うことになってしまいます。


一人で行うAmazon輸入転売、国内メーカー取引は、参入障壁が低く競合も多く誰でもできる簡単なビジネスです。サラリーマンさんの副業的に行うであれば、いきなり会社にするのは、結構リスキーと言えるでしょう。


売上が年間で何千万円になってくると、すぐに法人成りを考える方が多いこの業界ですが、雰囲気や気分で決めるのではなく、本当に利益がキチンと出ているのか、この先向こう3年くらいキープできるのか、一旦立ち止まって冷静に考えてみることをおススメします。


Amazon輸入転売や国内メーカー取引は基本的に利益率が低くて、薄利多売なビジネスです。そんなに利益として残っているかどうかを税理士さんとよく談義した上で、法人成りを検討してみる方がよいのではないでしょうか。

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