Amazonの今後

Amazon物販

ひと昔前はAmazon天国という時代があったという感覚がありますが、昨今はそうでなくなった気がしています。在庫保管超過手数料など、どんどん締付が強くなるFBAルール、当てにならないテクニカルサポート、やらせレビュー問題、簡単に出来てしまう知財侵害の訴え、システムの脆弱性を狙って競合他社を蹴落とそうする出品者達など、現在のAmazonはとても巨大な影響力を持ってしまった故に様々な問題や弊害も同時に抱えていると感じます。これから先もAmazonがこのまま台頭していくかどうか、少し考えてみたいと思います。かなり個人的主観ですが、今後はECはAmazonが一強という時代ではなくなるのではないかと推測しています。その理由を書いてみました。

安値合戦によるブランド価値の低下

基本的にAmazonは安い方が良いとされる傾向にあります。これを前提に考えて、ブランド登録で自社ブランドの商品のページを作ったとしても、そのすぐ下には「この商品をみている人はこんな商品もみています」といったサジェストで、中国セラーのチープな類似品が表示されていたりします。そういったチープな粗悪品と横並びにされてしまうことが、ブランド価値の低下を招いている一因になっている気はします。

特に誰でも知っているようなナショナルブランドにとってみたら、パッと出のどこぞのブランドかもわからないようなモノと同じ目線でみられるのは、たまったものではないでしょう。分かりやすい例でいいうと、ZOZOタウンからオンワード樫山や、ユナイテッドアローズが撤退していったような形になるのではないかという流れを感じます。ZOZOタウンもいつのまにか、地方郊外のロードサイドにあるようなカジュアル量販店のブランドばかりになってしまった気がします。それと同じことがAmazonにもあり得るのではないかと。

shopifyの勢い

最近、すごく勢いのあるshopifyという自社サイトでECができるサイトがあります。そもそもGoogleなどで検索された時に、Amazonや楽天などの並びで、自社が検索にかかりそのまま自社から買ってもらえた方が良いのは明白です。であれば、Amazonの中でスポンサープロダクト広告を打つ、楽天の中でRPPを打つとかよりも、Facebook広告や、googleに広告を売って、SEOそのものを上げた方が良いされるような時代が来るのかもしれません。

理不尽なシステム、今だ怪しいセラーが跋扈する

Amazonの中には、いまだに怪しいセラーがたくさん存在しています。昔のようなクレカ1枚あれば、すぐに売ることができるという時代に比べれば、出品するのに運転免許証が必要になった今は多少なりともましですが、それでも一人で複数アカウントを作ることができたり、商標を悪用して知的財産権侵害を訴えを起こすことができたり、競合他社に真贋調査をあててきたりと、まだまだやりたい放題なところが見受けられます。これはもちろん買う側にとってもよくないことであり、Amazonは安いけど怪しいセラーがいっぱいいるというイメージがすでについていると思います。一方で楽天などは、出店の審査が厳しかったりするので、そこまで変な人はいない、というイメージがあると思います。

まとめ:

非常に私的でかなり偏った個人的主観ですが、今後のAmazonについて書いてみました。ECだけでなく、世の中の様々な事象は諸行無常で変化し続けていくものです。変わらないものはありません。我々にできることは、流れに合わせてカメレオンのように変化して行ったり、時代に順応していける能力を備えておくことが大事かと思います。

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