サンクコストについて

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サンクコストとは

先日、継続できないことは、始めない方が良いという内容の記事を書きました。

続きそうにないことは早めにロスカットするのもあり
https://fat-pockets.com/continuity-is-power/

今日はこの記事に少し似たニュアンスで”サンクコスト”について書いてみたいと思います。

サンクコストというのは、サンク=sunk (sink [沈むの意味] の過去形) と コスト=cost 費用,経費の意味 が合わさったワードです。和訳すると[埋没費用] とも言われます。埋没費用というのは、もういまさらどうにもならない、もう戻ってこない費用のことです。

飲食店を始めたものの…

例えば飲食店を始めるとすると、店舗を賃貸で借りたりテーブルや椅子をそろえたり調理ができるスペースの改装工事などで初期費用でざっくり一千万円がかかったとします。ところが開店してまもなく世界中でコロナウィルスが蔓延してしまい、緊急事態宣言が政府から発令され営業停止をやむなく強いられてしまったとします。

本来営業ができていればお客さんが来て売上が立つ見込みですが、営業自体ができないのでしばらくの間お店を開けようにも開けられません。用意したテーブルや椅子は使われずにそのままですし、店舗を借りている物件の賃貸料もかかりますし、もちろん調理場も稼働しません。こういったことがサンクコストになります。

野球の前売りチケットを忘れてしまい…

またもっと分かりやすい例で言えば、とあるプロ野球の試合を観に行こうとして、前売りチケットを取ったとします。しかし当日ポカしてしまい、なんと前売りチケットを家に忘れたままスタジアムまできてしまいました。家まで取りに帰ったとしたら、試合は終わってしまいます。ただ幸運にも当日のチケットが、前売りチケットと同じ値段で売っています。これを買えば試合を観ることができます。さて、この時どうするか。こういったこともサンクコストになります。

どう判断するかは時と場合と条件による

飲食店の場合は金額が大きいので判断に迷うところではありますね。緊急事態宣言が解かれるのを待ち、なるだけランニングコストを抑えながら、その間にテイクアウト設備を整備するとか、ネットショップなどを使ってweb販売を構築するなど打つ手があるかと思います。今までやってきたことを損なわずに業態を変えることをせずに販路を変えたりして事業を継続していくということですね。

ただコロナはそう簡単には終わらない、向こう何年では好転しそうにないという考えの下に早々お店をたたんで、他の事業に活路を見出して初期コストの一千万を捨てるという選択肢もある訳です。コロナ禍ではもしかしたら売上が立たないまま1年,2年と過ぎ去っていく可能性がある訳です。その1年2年で別の事業を立ち上げてサンクコストになった一千万円を回収できる可能性もあるのです。

一方、飲食店の初期コストに比べるとはるかに金額が安い野球の前売りチケットの場合は、家にチケットを取りに帰るよりも観戦料は倍かかることになりますが、サンクコストになった前売りチケットの方をバッサリと切り捨てて当日チケットを買った方が良いと考えます。その試合がもし世紀の名勝負に残るようなプレーが続出したような試合内容であれば、倍払ったとしても代えがたい価値があるかもしれません。また友人たちと約束していたら、大事な思い出作りをロスしてしまうかもしれません。

基本的にサンクコストは切り捨てるが吉とされる

時と場合と条件にもよりますが、基本的にサンクコストは切り捨てて次に行く、という考え方が良いとされています。

僕もどちらかというと、どうにか損しないように細かく考えてしまったり、映画を見始めて30分経ってつまらないな~と思ったとしても、でもせっかくここまで観たしなぁ…と思ってしまうタイプです。そういう時はハッと気が付いたように “これはサンクコストである” ことを意識してバッサリと切り捨てていきたいと思います。

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