商品の成熟期に参入してはいけない

たまごっち、という商品をご存知でしょうか。


今でも存在するキーチェーンゲームで、画面の中にいる生き物に餌を
あげたりして育てていくゲームです。90年代の後期に大ブレイク
したことがあります。
現在のマスクの様な感じで、まさにどこに行っても
買えない状態であるほどに大人気を博したゲームです。


最終的にすごい売れまくってメーカーであるバンダイはでっかく儲かった、、、


という話ではないのです。ブレイクした97年頃にこれはもっと売れる、
と設備投資をガッツリやって生産をしまくったのですが、
市場に溢れてしまって価格下落を招き、
売れなくなって不良在庫の山になり、赤字で終わる…
という末路だったのです。


つまりメーカーが増産体制をとった時には、商品は既に成熟期だったのです。


商品というのはサイクルがあり、以下の様に回っていきます。


導入期 - 成長期 - 成熟期 - 衰退期


導入期というのはまだ市場がない状態で商品を投入するので売れません。
コストもかさみ、赤字の状態がほとんどです。


成長期はぽつぽつと売れてきて欲しい人が出始めてきて、
ブレイクしそうな気配が漂う夜明け前といった感じです。
値段も手ごろな価格です。


成熟期は商品が欲しい人にいきわたり、安定して利益が最大化するものの、
段々弱まる気配を感じてくるころです。


衰退期は市場に商品があふれてしまい値崩れを起こし、
商品が余ってくる状態です。顧客のニーズと商品が合わなくなったり、
新商品との世代交代が必要な時期です。


これと同じで、2017年にビットコインバブルが日本で起きたことは
記憶に新しい方も多いと思います。


猫も杓子もビットコインで、テレビCMもガンガンに売っていて凄かったです。
ついにはウチの(当時)小1だった娘の口からビットコイン
というワードが出た時は驚いたものです。


ちょうどその頃、ビットコインが240万円を付けた時でした。
そしてご存知の通り、その後ビットコインはバブルがはじけて
次第にしぼんでいき、2018年には一時期30万代くらいまで
落ちてしまったこともありました。


何が言いたいのかというと、物販において商品リサーチをしていて、
おお!これは売れている!今すぐに仕入れしないと!と早合点して、
大量に仕入れてしまうのは、結構リスキーですよ、ということです。


これ僕も経験があるのですが、去年大ブレイクしたとある商材を
大量に仕入れたのですが、市場にあふれまくって、
その後思い切り相場崩壊になり、それから半年以上経ちますが、
いまだに相場が回復していません。。そして、在庫がまだ残った状態です。。


まあやっちゃったものは仕方ないので、現在損切り中ですが…

それはさておき、このようなことにならない様に、
商品のサイクルのことは気に留めておきましょう。

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