メーカーにAmazonが嫌われている

国内でメーカー取引でメーカーに取引したいです
と先方に伝えた時に”ウチはAmazonお断りです!”とか、
“Amazon以外の楽天、ヤフーショッピングならいいけど…”
と言われる事が多々あります。


そうです、Amazonは多くの国内メーカーさんに
忌み嫌われている傾向があります(笑)


理由は商品ページが1ページしかない為に、
即座に値下げ合戦が行われて価格が下落するから
という理由が多いですね。


こういった傾向を知っているメーカーさんは、
すでに自社商品がAmazonに出品されているメーカーさんですね。


このようなメーカーさんをアタックして
打ち崩すのは結構難しかったりします。


ただ価格下落の回避策を教えてあげることで
先方の態度を柔軟にしてもらうこともできます。


例えば、出品者を絞ることを提案する。


これは出品者がすでに20人くらいいる場合は
到底無理な話ですが、4,5人の場合では有効です。


出品者が多くなってくると、相場が崩れる可能性が高まるから
もうこれ以上は増やさないでください、というお願いですね。


メーカーさんとしては自社の商品の価値が
市場で下落してしまうことに対して非常に懸念しています。


だってそうですよね。メーカーの立場を考えてみたら、
もし自分自身が長い年月と試行錯誤を重ねて
やっと完成させた”モノ”を販売者ということだけで、
商品に対する知識や愛などもなく、ただその人が利益を得たいだけで、
自社の商品の価値が落ちていったらたまったものじゃないです。


なので取引したい場合はその商品の最低限の知識くらいは
もちろん知っておく必要があります。そしてメーカーさんが
販売者にしてもらって嬉しいことは何かを考える必要があります。


例えばある売れ筋の1商品のみを仕入れするのではなく
さほど人気のない商品も一緒に仕入れしてあげるとか

これからの商品の新規ページを作ってプロモーションしてあげるとかなどです。


価格は絶対に下げないなど、約束できないことは言わない方がいいです。
なぜならそれは不可能だからです。


基本的に小売り事業者は商品を早く現金化したいものですし
資金繰りがヤバくなってきたら、有無を言わさず値下げして
売り切るしかありません。


そして法律的にメーカーが小売り業者に対して、
売値を一律に設定させることは公正取引委員会による
独占禁止法に抵触する可能性があるからです。


基本的にメーカーから販売者に商品が移った時点で商品の所有権が変わります。
よってリテイラーが自由に値段を設定して良いのです。


なので販売者が小売りで消費者に対して商品をいくらで売ろうと
メーカーにとっては関係ない訳です。


ただ先述の通り、メーカーは市場で商品の価値が落ちることを
とても嫌がります。他人が嫌がることをして良い信頼関係を
築くことは不可能ですね。

それに何よりビジネスは信頼が第一です。


それよりもメーカーにとって嬉しいこと喜ぶことは何なのか。


リテイラーとしてどのようにメーカーの売り上げに
貢献することができるのかを、考えて実際に行ってあげることが、
メーカーとの取引成約につながると言えるでしょう。

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