せどりは副業に最適か

Amazon物販

先日、読者さんからメールでご質問を頂きました。現在、お勤めをされている35歳の方で副業で物販を考えているが、せどりから始めるべきでしょうか?という内容のものでした。


結論から申し上げますと、せどりは今後、おススメできません。というのが僕の見解です。その理由をお伝えします。


まずはせどりをやっていくうえでのメリット、デメリットを書いてみました。

メリット

・小売り仕入れなので、気軽に始められる
・クレジットカード仕入れなので、理論上現金がなくてもできる
・やればやった分だけ儲かる
・商品によっては利益率がとても高いものもある

デメリット

・店舗仕入れの場合、たくさんお店を回ると体力的にキツい
・Amazon上で、小売り仕入れで出品された商品に対しての風当たりが最近は強い
・常に目先の利益を追い求める形になるので、積み上げのビジネスになりにくい
・銀行からの融資は結構難しい
・世間体のイメージがあまり良くはない


こんな感じでしょうかね。続いて細かく説明をしていきます。

小売り仕入れなので、とても気軽に始められる

まずせどりを行うなら、店舗を回ったりする店舗仕入れと、楽天、ヤフーショッピングなどのセールを狙ったネット仕入れの電脳仕入れに分けられます。電脳であれば、その場でエクセル管理もしやすいし、お店で気まずい思いもしなくてよいので、割とお手軽なイメージがありますね。業者間取引ではないので、交渉したり、ロットを積むこともないので、比較的に気軽に始めることが可能です。

クレジットカード仕入れなので、理論上現金がなくてもできる

電脳仕入れがメインであれば、基本クレジットカードを使うので決済日までに売り切れば、現金は0でも可能ということになります。しかし、少額だったとしても物販を資金0でやるのはせどりでもおススメしません。


やればやった分だけ儲かる

基本的に労働集約型のビジネスなので、大きく稼ごうと思ったら、単純に試行回数や仕入れ数を増やすことで稼ぐことができます。


商品によっては利益率がとても高いものもある

店舗仕入れは、レジ落ち商品など、探せば探すほどお宝商品に出会える可能性があります。また楽天スーパーセール、ヤフーショッピングのセールなど、ポイント還元の高い期間を狙って仕入れすることで、実質的な利益率を高めることができます。


続いてデメリットの解説です。

店舗仕入れの場合、たくさんお店を回ると体力的にキツい

店舗にいけば、思わぬ掘り出しに出くわすこともある可能性も高まりますが、たくさん店舗を回ると正直体力的にキツイです。仕入れして尚且つ商品を持って帰らなくてはいけないですからね。実質クルマじゃないと難しいでしょう。


Amazon上で、小売り仕入れで出品された商品に対しての風当たりが最近は強い

数年前から、Amazonではアップル製品、ソニー製品など有名ブランドの商品の新品出品ができなくなりました。またAmazon.co.jpで購入したものを新品で出品する事も規約で違反となっています。僕がネット物販を始めた2012年頃はかなりゆるゆるな状態でしたが、昨今Amazonはどんどんコンプライアンス強化しているのをとても感じます。


常に目先の利益を追い求める形になるので、積み上げのビジネスになりにくい

メーカーさんや問屋さんと関係を築いて交渉したりすることはありません。予め売れると分かっているものを淡々と仕入れていくだけの作業なので、商品を育てていくなどのビジネスの醍醐味を味わっていくことなどはありません。

銀行からの融資は結構難しい、世間体のイメージがあまり良くはない

僕はせどりに興味を持った2014年頃、一度ヤマダ電機の蚤の市で群馬の高崎までわざわざに行ったことがあります。


そこにはたくさんのスタッフを従えて、どけどけーっと言わんばかりに大型スピーカーをチームで運ぶ人達がいたり、「これは俺たちのものだ!」「いや先に俺たちがとってたんだ!」と言い争っている”やから”なグループがいたり、取り置きしている人に対し「これはちゃんと買うんですか?!」と強い口調で詰め寄るヤマダ電機スタッフさんがいたりと、とてもカオスな状態に困惑した覚えがあります。
お金が絡むと人間というのは、醜い部分が露呈するものです。この時は正直引きました…


また僕は、保証協会経由で地銀から借り入れをしています。その審査の際、仕入れ先の情報などを細かく伝える過程があります。その時に仕入れ先がヤマダ電機のレシートだったりすると、結構難しいんじゃないかなと思います。

せどりは、社会に対して何も生まず、ただやっているその人だけの利益を追求するだけの行為に近いです。やっていることは、昔からいるチケットのダフ屋行為とさほど変わりのないものです。金融機関からの借り入れは、審査の段階で必ずそのビジネスが社会に対しに役に立っているものなのか、どれだけ貢献できるものなのか、という観点からなされます。


お金が稼げるからイイといえばイイ。でもネット物販やるなら長期目線を

それでもお金が稼げるからいい、といえば、その通りです。この辺りは人生観や好きか嫌いかの問題です。僕はせどりを否定するつもりはありません。ただ長年、ネット物販をやっている経験値やAmazonの現状のスタンスから鑑みると、今からせどりをやるのはあまりおススメはできず、ネット物販をやるならいずれは独立を見据えた長期目線で、まずは国内メーカー取引をやっていくのがおススメです。

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